太陽光パネルの設置費用は?不動産に設置する際の価格や補助金について解説

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2023y03m02d_231132101 環境に優しく、節電効果のある太陽光パネル。

住宅に設置したいと思っても、太陽光パネルの設置費用は高い、というイメージの方もいるのではないでしょうか。
実際のところ、太陽光パネルの設置費用は年々、下降傾向にあり、現在では一般家庭にも身近になりつつあります。

また、国内の大手電機メーカーはもちろん、海外の老舗メーカーも日本の太陽光パネル市場に参入。
低価格で高品質な太陽光パネルも登場しているため、設置を検討する方にとっては、選択肢が多くて迷ってしまう状態です。

そこで当記事では、太陽光パネルの価格や設置費用について解説。さらに補助金制度についてもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。 < 目次 >

CONTENTS

目次

  1. 1.太陽光パネルの設置費用の相場とは
  2. 2.太陽光パネルの設置費用の内訳
  3. 3.太陽光パネルの設置費用を相場より安く抑えるコツ
  4. 3−1.複数の業者に見積りを依頼する   
  5. 3−2.低価格の太陽光パネルを検討する   
  6. 3−3.補助金制度を利用する
  7. 3−4.ソーラーローンを利用する
  8. 4.太陽光パネル設置で利用できる補助金
  9. 5.費用対効果の高いおすすめの太陽光パネルメーカー
  10. 5−1.Panasonic
  11. 5−2.長州産業
  12. 5−3.カナディアンソーラー
  13. 6.太陽光パネルの設置費用に関する注意点
  14. 7.まとめ:太陽光パネルの設置は事前に費用対効果を確認することが大切

1.太陽光パネルの設置費用の相場とは

2023y03m02d_213500071 太陽光発電を行うためには、太陽光パネルやパワーコンディショナーといった、機器の設置が必要です。

2023年1月に発表された経済産業省のデータによると、2022年の住宅用太陽光パネルなどの設置費用は1kWあたり、およそ254,900円。
メーカーや屋根の面積にもよりますが、住宅用の太陽光発電システムは4kW~5kWが一般的なため、設置費用はおよそ100万円~130万円が相場となります。

また、2023年の太陽光パネルなどの設置費用は1kWあたり259,000円と推定。

しかし、太陽光パネルの設置費用は年々、下降傾向にあるため、2024年に関しては1kWあたり255,000円と推測されています。
したがって、太陽光パネルの設置費用の相場は、今後も下降傾向にあるといえるでしょう。

2.太陽光パネルの設置費用の内訳

2023y03m02d_213523053 太陽光パネルで発電を行うためには、以下の機器や工事費が必要です。

● 太陽光パネル
● パワーコンディショナー
● 架台
● 接続箱
● 発電モニター
● 工事費


経済産業省の調達価格等算定委員が発表した「令和年度以降の調達価格等に関する意見(案)」によると、
2022年度の平均価格は太陽光パネルが14.5万円/kW、パワーコンディショナーが4.2万円/kW、架台が2.1万円/kW、工事費が7.1万円となります。

なお、接続箱と発電モニターは不要な場合もありますが、接続箱がおよそ3万円~、発電モニターはおよそ2万円〜が平均価格となっています。

また、蓄電池を追加で設置する場合は、およそ100万円~250万円ほどが相場です。
太陽光パネル全体の設置費用と比較すると、やや高額になりますが、日中に発電した電力を夜間に使用したり、災害時の非常用電源として確保したりする場合は太陽光パネルの設置がおすすめ。

太陽光発電システムに必要な機器の性能は各メーカーによっても異なりますので、さまざまなメーカーの比較検討をおすすめします。

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3.太陽光パネルの設置費用を相場より安く抑えるコツ

2023y03m02d_213536060 先述のとおり、太陽光発電の設置にはおよそ100万円~130万円ほどの費用が発生し、回収までに10年~15年かかるのが一般的です。

可能な限り設置費用を迅速に回収するためには、費用対効果の高いパネルや補助金制度の利用などが効果的となります。

3−1.複数の業者に見積りを依頼する

限られた予算で太陽光パネルの効果を最大限に発揮するためには、設置する不動産の環境に合った費用対効果の高い設備が必要です。
太陽光パネルの設置を検討する際は、まずは複数の業者に見積を依頼しましょう。

なお、見積額は必ず架台の設置なども含めた総額で提示してもらうのがおすすめ。
1社のみで判断してしまうと、提示された金額が適正かどうか判断が難しいため、最低2社は比較するようにしてください。

3−2.低価格の太陽光パネルを検討する

太陽光パネルの設置費用を相場より安くしたい場合は、海外製や日本の中小企業のパネルを検討するのがおすすめです。

例えば、日本の中小企業では長州産業やネクストエナジーが適しています。
日本の大手国内メーカーのPanasonicやSHARPでは、設置費用が5kwでおよそ150万円前後なのに対し、長州産業やネクストエナジーではおよそ115万円~140万円前後に抑えることができます。

なお、長州産業やネクストエナジー、有名海外メーカーのカナディアンソーラーについては、後述するので参考にしてみてください。

3−3.補助金制度を利用する

太陽光パネル設置の際は、自治体から補助金を受けられる可能性があります。

例えば、2022年東京都江東区では、「(個人住宅用集合住宅用)地球温暖化防止設備導入助成」という事業名で、20万円の上限付きで1kwあたり5万円、
集合住宅の共用部に連結する場合は上限150万円の補助金が支給されています。

上記のような補助金制度は各自治体のHPなどに掲載されるため、
太陽光パネル設置を検討の際はぜひ、確認してください。

3−4.ソーラーローンを利用する

太陽光パネルをローンで支払う場合は、ソーラーローンの利用が適しています。

ソーラーローンとは、太陽光発電設置向けの融資です。
三菱UFJ銀行や埼玉りそな銀行などで取り扱いがあるほか、オリコやセディナなどのカード会社でも利用することができます。

金利もおよそ2%~5%ほどのため、通常のカードローンなどに比べ安い傾向にあるといえます。
返済期間や担保の有無は取り扱い業者によって異なるため、ご自身が利用しやすいものを選ぶようにしてください。

4.太陽光パネル設置で利用できる補助金

太陽光パネルの設置は場合によっては、自治体の補助金を利用できる可能性があります。

補助金を利用する場合は、条件や助成金額などの詳細を、各自治体のHPで確認してください。
以下は、過去に募集された補助金制度の一例です。

● 東京都
【補助金額】
新築住宅の場合 1kWあたり12万円(上限36万円)
【条件】
令和4年4月1日から令和7年3月31日までの間に「東京ゼロエミ重滝野認証に関する要綱」に基づく設計確認申請が行われていること。
太陽光パネルを設置していること。または、東京ゼロエミ住宅指針第3条に規定する水準2か水準3の基準を満たしていること。
取得者が新築において、最初の不動産所得税の課税対象となっていること。


※東京都の場合は、新築住宅と既存住宅で補助金額や条件が異なります。


● 札幌市
【補助金額】
太陽光モジュールの出力の合計1kWあたり2万5千円(上限17万4千円)
【条件】
既設または新築の蓄電設備との接続。
太陽光モジュールの出力合計が1.5kW以上。
全量売電ではなく、少なからず自家消費していること。
北海道電力ネットワーク株式会社の電力系統に連携すること。
未使用であること。

補助金制度の募集は予算の兼ね合いで早期終了になることもあります。
太陽光パネルの設置を検討中の際は、こまめに最新情報を確認するようにしましょう。

5.費用対効果の高いおすすめの太陽光パネルメーカー

2023y03m02d_213556252 太陽光発電システムの設置で重要なのは、「機器の質の高さ」や「補償の有無」などです。

安定した太陽光発電を行える人気の太陽光パネルメーカーや、おすすめの太陽光パネルメーカー3選をご紹介します。
ぜひ、参考にしてみてください。

5−1.Panasonic

言わずと知れた国内最大手の電気機器メーカー。

Panasonicには「HIT」という、業界トップクラスの発電量を誇る太陽光パネルがありましたが、低価格高品質の海外製品の台頭を受け、2021年に生産から撤退。
現在は、他メーカーのOEM供給により、太陽光発電システムの販売を継続しています。

しかし、太陽光パネル生産の撤退後もなおPanasonicの人気が根強い理由は、後付け可能な蓄電池や高性能のHEMSがある点です。
大手メーカーだからこそ、太陽光パネル以外の機器の質も高い特徴があります。

5−2.長州産業

単結晶シリコン太陽光パネル製造を、自社で全工程作業できる唯一の国内メーカ―。

長州産業は世界最高変換効率への挑戦を目指しており、現に単結晶シリコンパネルは国内ナンバーワンの変換効率を誇っています。
また、長州産業はシステム保証のほかに、施工補償も行っている唯一のメーカーです。

そのため、万が一、工事会社が倒産した場合でも、長州産業が補償をしてくれる安心感があります。

5−3.カナディアンソーラー

2001年に設立された、カナダの老舗太陽光発電メーカー。

カナディアンソーラーは、低価格でありながら発電性が高いのが特徴で、現在ではPanasonicと1、2位を争う人気を誇ります。
また、カナディアンソーラーの特筆した点は、日本の住宅用に太陽光パネル以外の機器で、日本企業とタッグを組んでいる点です。

例えば、パワーコンディショナーはPanasonic、蓄電システムはダイヤゼブラ電気のEIBS7などを採用しているため、 海外メーカーでも安心感があると評判です。

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6.太陽光パネルの設置費用に関する注意点

2023y03m02d_213604329 太陽光パネルを設置する際は、費用に注意しましょう。 太陽光パネルの設置費用は、新築と後付けでは新築の方が安いのが一般的です。

後付けの場合は、配線工事や屋根のリフォームなどが必要になるため、新築に比べると費用がかさむ特徴が挙げられます。

また、太陽光発電をやめる際には、発電設備の撤去費や太陽光パネルのリサイクル費用がかかります。
経済産業省によると、撤去費用の総額は太陽光発電システムの設置費用の5%程が相場です。

太陽光パネルを設置する際は初期費用はもちろん、ランニングコストや撤去費用も考えたうえで検討しましょう。

7.まとめ:太陽光パネルの設置は事前に費用対効果を確認することが大切

2023y03m02d_213610573 太陽光パネルの設置費用は規模によって異なりますが、およそ100万円~130万円ほどかかります。

そのため、太陽光パネルを設置する際は、機器の質の高さや補償制度が、設置費用に見合っているかを考慮しながら検討してください。

特に、初期費用を抑えたい場合は、大手メーカーのみならず、日本の中小企業や海外の太陽光パネルの検討がおすすめです。 また、設置する不動産に合った発電量や、ご自身の予算内で費用を収めるためにも、複数のメーカーへの相見積もりを依頼するのが大切。

なお太陽光パネルの設置は、自治体の補助金制度を利用できる場合があります。

条件や金額は自治体によってさまざまですが、最大で35万円ほど補助を行う自治体もあります。 お得に太陽光パネルを設置できるように、こまめなホームページの確認もおすすめです。

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