太陽光パネルはどのくらい節電できる?シミュレーションで解説

A-Lifeマガジン

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2023y01m30d_170529648 昨今の電気代高騰の煽りをうけて、注目を集めている太陽光パネル。

太陽光パネルとは、太陽光発電システムの一部で、太陽光を直接エネルギーに変換するためのパネルです。
太陽光パネルは節電に役立ち、発電の際にCO2を排出しないため、環境にやさしい再生可能エネルギー商品とされています。

また、太陽光パネルによって発電した電力は売電による投資も可能です。
そのため、所有している不動産に設置を検討しているオーナー様も珍しくありません。

そこで今回は、太陽光パネルを設置した場合の節電効果ついてシミュレーションをしながら徹底解説。
太陽光パネルの設置に向いている屋根の形状や、メリット・デメリットについても詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

CONTENTS

目次

  1. 1.太陽光パネルは節電対策になる?
  2. 2.太陽光パネル設置に向いている屋根の形状
  3. 3.太陽光パネルを設置するメリット
  4. 3−1.自家消費や売電によって電気代がお得になる   
  5. 3−2.停電時にもに電力を使用できる   
  6. 4.太陽光パネルを設置するデメリット
  7. 5.太陽光パネルを設置した場合の電気料金シミュレーション
  8. 6.太陽光パネルのおすすめシミュレーションサイト
  9. 6−1.Panasonic 100~150
  10. 6−2.SHARP 100~150
  11. 6−3.LIXIL 100~150
  12. 7.太陽光パネルを設置した場合の注意点
  13. 8.まとめ:太陽光パネル設置の際はシミュレーションをして節電効果を確認しよう(300

1.太陽光パネルは節電対策になる?

2023y01m30d_170537815 電気料金は、昼間よりも夜間のほうが一般的には安いです。
そのため、日中は太陽光パネルで発電した電力を自家消費し、夜間は電力会社の電力を利用すると節電になります。

また、FIT制度と呼ばれる「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」を利用すれば、電力会社に対して一定期間、固定価格での売電が可能です。
自治体からの補助金も適応されるケースもあるため、太陽光パネルで発電した電力を自家消費+売電すれば、節電+副収入の獲得となるでしょう。

2.太陽光パネル設置に向いている屋根の形状

2023y01m30d_170553991 太陽光パネルの発電効果を高めるためには、屋根の形状も重要なポイントとなります。
屋根の形や面積によって搭載できる太陽光パネルの量に差が出るからです。

一般的に、太陽光パネルの設置に適している屋根の形は以下のタイプ。
● 切妻屋根
● 片流れ屋根
● 段違い屋根
● 寄棟屋根


特に切妻屋根や片流れ屋根は1面の面積が広いため、多数の太陽光パネルの設置が可能です。

一方で、屋根の形状が複雑な場合、太陽光パネルの設置自体が難しいこともあります。
その場合、太陽光パネルはカーポートへの設置も可能なため、まずは専門業者に相談するとよいでしょう。

A-Lifeでは不動産の管理委託手数料を極力低くしたサービスを提供しながら、マイホームや商業施設などの不動産に関するさまざまな相談を承っております。
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リノベーション・リフォーム、太陽光パネルの設置などに関する相談から、物件の売買に至るまで、ぜひお気軽にお問合せください。 物件検索バナー1500

3.太陽光パネルを設置するメリット

2023y01m30d_170604554 光熱費が高騰する昨今においては、自家発電による太陽光パネルは、家計の大きな支えにもなります。

3−1.自家消費や売電によって電気代がお得になる

太陽光パネルで発電した電力は自家消費が可能です。

マンションを経営している場合は、ロビーや廊下などの共用部でも電力を使用できるほか、各住戸にも配電できます。
そのため、太陽光パネルを設置したマンションは、ほかのマンションに比べ電気代がお得になるのが大きなメリットです。

また、余った電気は電力会社に売電できるため、収益を得ることも可能になります。

3−2.停電時にもに電力を使用できる

太陽光パネルとともに蓄電池を設置すれば、停電時にも電力の使用が可能になります。

震災や近隣工事などにより停電が長引く場合も、太陽光さえあれば蓄電池の充電ができる点は、太陽光パネルの大きなメリットだといえるでしょう。

なお、4人家族の場合の1日の電気使用量は約10kWh程度です。
一般家庭で蓄電池を使用する場合は5kWh〜7kWhが主流ですが、緊急時に使用する電力は十分に確保できるでしょう。

4.太陽光パネルを設置するデメリット

2023y01m30d_170612723 太陽光パネルには、日照条件によって発電量に差が出るデメリットがあります。
そのため、太陽光パネルを設置する屋根が北向きであったり、周囲に太陽光を遮る障害物があったりする場合は、設置方法をよく検討する必要があります。

また、太陽光パネルはデリケートな機器です。
通常、太陽光パネルは25年~30年ほど使用できますが、設置する地域によっては寿命が早まる可能性があります。

例えば、豪雪地域や台風の被害を受けやすい地域では、補償が受けられる保険に加入をするとよいでしょう。

そのほかにも、海岸沿いでは塩害も予想されます。
太陽光パネルを設置する際は、日照条件や地域にあった対策を行うようにしてください。

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5.太陽光パネルを設置した場合の電気料金シミュレーション

2023y01m30d_170625794 太陽光パネルによる発電量は日照条件や方角などによって左右されるため、あくまでも一つの目安として参考にしてみてください。

<4人家族の場合>
● 一ヶ月の平均電気使用量…約400kWh
● 一ヶ月の平均電気代…11,788円
● 売電価格(2023年度)…16円(1kWhあたり)
● 年間売電量…4,000kWh
● 年間自家消費電力量…約1,800kWh
● 電力会社電気料金単価…約26円


上記の条件の場合、4人家族の年間の平均電気代は、11,788円× 12ヶ月=141,456円になります。

一方、太陽光パネルで発電した電力を年間4,000kWh売電した場合、年間売電収入は4,000kWh ×約16円 = 約24,000円です。

また、年間自家消費分を約1,800kWhとし、通常の電気料金単価で計算した場合は、1,800kWh×約 26円 = 約46,800円となります。

年間売電収入と年間自家消費分を合わせた約70,800円が、太陽光パネルを設置した際に1年間で節約できる金額です。
この結果からも、太陽光パネルは節電に効果的だと分かります。

〈電気使用量・電気代について〉
参考:総務省統計局 家庭調査 「世帯人員別1世帯当たり1か月間の収入と支出」

〈売電価格について〉
参考:経済産業省 資源エネルギー庁HP
制度の概要|FIT・FIP制度|なっとく!再生可能エネルギー
買取価格・期間等|FIT・FIP制度|なっとく!再生可能エネルギー
参考:経済産業省 調達価格等算定委員会「令和4年度以降の調達価格等に関する意見」について(METI/経済産業省)

6.太陽光パネルのおすすめシミュレーションサイト

2023y01m30d_170635240 太陽光パネルを設置した場合の電気代の計算は、ネット上で簡単にシミュレーションできます。
専門業者に見積を依頼する前に、おおよその数字や効果を知りたい場合は、下記サイトを利用するとよいでしょう。

6−1.Panasonic 100~150

地域やシステム容量、取付方法や現在の高熱を入力するだけで、太陽光パネル設置後の光熱費を計算できます。
月ごとの予想発電量もグラフで表示されるため、一年間の発電傾向を知ることも可能です。

6−2.SHARP

住所とシステム容量、現在の平均電気代を入力するだけで、年間発電量や設置費用の目安を計算できます。
また、不動産がある地域の補助金制度や売電した場合の収益額なども表示が可能です。  

6−3.LIXIL

地域や方角、屋根の形に加え、日照条件や積雪の有無などを加味した発電量のシミュレーションが可能です。
また、上記2つのサイトとは異なり、太陽光パネル設置後の投資回収についても詳しくシミュレーションできます。 物件検索バナー1500    

7.太陽光パネルを設置した場合の注意点

2023y01m30d_170641416 太陽光パネルの設置に際してFIT制度を利用するのであれば、FIT制度の適用が終了後の余剰電力の取り扱いに注意が必要です。
売電の自動継続の契約が結ばれていない場合は、余剰電力を無償で一般配送電事業者に送ることになるからです。

売電の継続を希望する場合は、FIT制度利用時の業者または、ほかの小売り電気事業者との間に売電契約を結ぶ必要があります。

また、FIT制度の適用が終了後は売電価格が下がる傾向にあります。
FIT制度による2023年度の1kWh当たりの調達価格(10kW以下)は16円。FIT制度適用終了後は、1kWhあたり6円~12円が相場です。

売電を続ける場合は、経済産業省 資源エネルギー庁のHPにて、売電先を探せるので、プランを比較しながら検討するようにしてください。  

8.まとめ:太陽光パネル設置の際はシミュレーションをして節電効果を確認しよう

2023y01m30d_170651290 太陽光パネルは正しく設置をすれば、高い節電効果や収益を得られる発電システムです。

しかし、設置する屋根の形状や地域によっては、満足のいく発電結果を得られない場合もあります。
そのため、まずはシミュレーションサイトを利用したり、業者に見積りを依頼したりして、おおよその節電効果を確認するとよいでしょう。

特に、北向きの屋根や複雑形の屋根の場合は、期待どおりの発電効果を得られない可能性があります。
また、積雪や塩害が予想される地域では、太陽光パネルが傷みやすいデメリットにも注意が必要です。

賃貸不動産などのオーナーが太陽光パネルの設置を行う際は、費用対効果をしっかりとシミュレーションし、導入を検討することをおすすめします。

A-Lifeでは不動産の管理委託手数料を極力低くしたサービスを提供しながら、マイホームや商業施設などの不動産に関するさまざまな相談を承っております。
充実した内容での管理委託サービスや優良物件の紹介。リノベーション・リフォーム、太陽光パネルの設置などに関する相談から、物件の売買に至るまで、ぜひお気軽にお問合せください。


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