不動産に太陽光パネルを設置するメリット・デメリットは?注意点も解説

A-Lifeマガジン

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電気代の値上げが止まらない昨今。

節電のためにと、太陽光パネルの設置を検討する方も多いのではないでしょうか。

結論から申し上げると、太陽光パネルは節電対策としては大変効果的であるうえに、発電の際にはCO2を排出しないため、
環境に優しいシステムだといえます。また、太陽光パネルで発電した電力は電力会社に売却が可能なため、収益を得られるという点でも魅力的だといえるでしょう。

そこで今回は、太陽光パネルについて徹底解説します。
そのほか、メリット・デメリットはもちろん、後悔や失敗をしないための注意点についても詳しくお伝えしていきます。

記事の後半では、太陽光パネルの発電量や収益に関するシミュレーションもありますので、ぜひ最後までご覧ください。

CONTENTS

目次

  1. 1.太陽光パネルとは
  2. 2.太陽光パネルを不動産に設置するメリット
  3. 2−1.光熱費をカットできる
  4. 2−2.蓄電池に電力をためることができる   
  5. 2−3.売電できる   
  6. 3.太陽光パネルを不動産に設置するデメリット
  7. 3−1.天候や地域によってが発電量が不安定になる
  8. 3−2.定期的なメンテナンスが必要
  9. 4.太陽光パネルの設置費用価格は?
  10. 5.太陽光パネルの節電シミュレーション
  11. 6.太陽光パネルを設置する場合の注意点
  12. 7.まとめ:太陽光パネル付きの不動産は節電に効果的

1.太陽光パネルとは

2023y01m21d_174508978 太陽光パネルとは、太陽光を電気エネルギーとして使用可能にするためのシステムです。

一般的には、住宅の屋根や日光が十分に当たる場所に架台を設置して取り付け、太陽光を蓄えます。

太陽光は基本的に枯渇することなく、どこにでも存在し、CO2を排出しません。
そのため、太陽光は環境に優しい再生可能エネルギーとして注目を集め、地域によっては太陽光パネルの設置に補助金が出されているのが現状です。

特に東京都では、2025年以降の新築住宅に太陽光パネルの設置を義務化する法案が成立。
今後、他の地域においても温暖化対策などを目的に、太陽光パネルの設置が推進されていくと考えられています。

2.太陽光パネルを不動産に設置するメリット

2023y01m21d_174514378 太陽光パネルで蓄電された電力は、火力発電とは異なり、CO2を排出しないというメリットがあります。
その他にも、太陽光パネルには日々の生活においてメリットとなる点がいくつかあるため、詳しく見ていきましょう。

2−1.光熱費をカットできる

太陽光パネルを自宅に設置することは、光熱費の削減につながります。

なぜなら、私たちは普段、電力を電力会社から買ってるからです。
しかし、自宅に太陽光パネルが設置されている場合は、自家発電で電力をまかなうことが可能になります。

また、電力は夜間より日中の方が金額が高くなるのが一般的です。
そのため、日中は太陽光パネルによる電力を使用し、
夜間のみ電力会社の電力を使用すれば、光熱費の大幅カットが見込めるでしょう。

2−2.蓄電池に電力をためることができる

太陽光パネルと一緒に蓄電池を設置すれば、いざという時の電力を保存しておくことも可能です。

日本は地震が多い国であり、災害時には停電が発生することも少なくありません。
また、地球温暖化により夏場の気温も上昇傾向にあるため、クーラーの使用などによる電力不足も毎年のように懸念されています。

そのため、自家発電した電力を蓄電池で保存しておけることは、太陽光パネルのメリットといえるでしょう。

なお、蓄電できる電力はメーカによって異なりますが、
例えばオムロン製品では、およそ4.2kWhで約12.9時間、9.8kWhで約29時間使用可能とされています。

2−3.売電できる

太陽光パネルで発電した電力は、電力会社への売電も可能です。

東京電力などの大手の電力会社は、太陽光パネルによって発電された電力の買取を国によって義務付けられています。
これは「FIT制度」といい、発電量が10KW以上の太陽光発電は約20年間、10KW未満でも約10年間、固定された金額で電力を売電できる制度です。

売電価格は年度ごとに見直されますが、FIT制度の適用期間中はスタート時の価格が保証されるため、
安定した副収入を得ることができるでしょう。

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3.太陽光パネルを不動産に設置するデメリット

2023y01m21d_174520207 環境にも優しく、自家発電した電力を売電すれば副収入も得られる太陽光パネル。
しかし、以下のように設置場所や扱い方によってはデメリットとなる場合もあるので注意が必要です。

3−1.天候や地域によってが発電量が不安定になる

太陽光パネルを効果的に使用するためには、日当たりの良さが絶対条件です。

設置する物件の屋根の向きや、日照時間がほかの地域と比べて短い場合は、発電量に影響が出てくるため注意が必要になります。
十分な発電を行うためには、太陽光パネルは北側よりも日当たりのよい南側に設置しましょう。

また、太陽光発電は晴れた日を100%だとすると、曇天時は約半分、雨天時においては4分の1にまで減少してしまいます。
可能な限り発電、または蓄電するためには、周囲に日光を遮る障害物がないかを確認することが大切です。

3−2.定期的なメンテナンスが必要

太陽光パネルを安全に使用するためには、定期的なメンテナンスが必須です。

メンテナンスの頻度や費用はメーカーや工務店によって異なりますが、2017年4月1日より太陽光パネルのメンテナンスは義務づけられました。
また、砂埃や花粉、鳥の糞などが太陽光パネルに付着した場合、熱によって引火してしまう可能性もあります。

太陽光パネルの寿命を守るためにも、メンテナンスは定期的に行ったほうがよいでしょう。

4.太陽光パネルの設置費用価格は?

2023y01m21d_174530409 太陽光パネルの設置費用はメーカーや場所によって異なります。

太陽光発電にはパネルのほかにも分電盤やパワーコンディショナー、電力メーターなどの機器が必要です。
そのため、工事費なども含めると、最低でも100万円〜250万円ほどは初期費用がかかるでしょう。

しかし、太陽光パネルの設置は地域や自治体によっては、補助金が適用される場合があります。
補助金には条件や限度が設けられていますが、最大で約10万円ほどの補助が受けられる可能性もあるので、役所に問い合わせてみるとよいでしょう。

そのほか、初期費用を抑えたい場合は海外メーカーの太陽光パネルもおすすめです。
例えば、カナダの老舗太陽光発電メーカー「カナディアンソーラー」は低コストで発電力も高いとして、国内大手メーカーであるPanasonicに並ぶ人気があります。

5.太陽光パネルの節電シミュレーション

2023y01m21d_174542256 太陽光パネルを設置した場合、年間で自家発電できる電力と売電価格は以下の計算式で算出することが可能です。

・年間予想発電量 = システム容量 × システム容量1kWあたりの年間予想発電量
・売買価格(円)= 売電単価(円)× 発電量(kWh)

例えばシステム容量を4kW(一般家庭では3kW~5kWが主流)、システム容量を1kWあたりの年間予想発電量1,000kWh(地域によって異なる)と仮定します。
この場合、年間予想発電量は4kW × 1,000kWh = 4,000kWhになります。

環境省のデータによると、2019年度の家庭での電気使用量は「4,047kWh / 年」のため、かなりの節電効果が見込めるといえるでしょう。

また、売電価格を2023年のFIT制度に基づいて1kWhあたり16円とすると、1年間で得られる売電価格は 16円 × 4,000kWh = 64,000円となります。

売電価格に関しては毎年見直しが行われるため、太陽光パネルを設置する際は、その年の買取価格を参照したうえで導入を検討するとよいでしょう。

参考:環境省HP「家庭でのエネルギー消費量について | 2019年度の家庭のエネルギー事情を知る」
参考:経済産業省 資源エネルギー庁HP「買取価格・期間等|FIT・FIP制度|なっとく!再生可能エネルギー」

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6.太陽光パネルを設置する場合の注意点

2023y01m21d_174553225 太陽光パネルを設置する際は、パネルの方角に注意しましょう。
なぜなら、反射光によって近隣トラブルへと発展する場合があるからです。

特に、やむを得ず北側に太陽光パネルを設置する場合は、太陽光の射す角度が低くなり、近隣の建物に太陽光が反射する可能性があるため配慮が必要です。
したがって、発電の観点から考慮しても、太陽光パネルは可能な限り南側に設置するとよいでしょう。

また、太陽光発電による電力は売電が可能ですが、売電価格は年々、下降傾向にあります。
FIT制度により10年~20年の間は売電価格が固定されますが、それ以降は収益が下がることも予想されます。

売電価格の推移については経済産業省の資源エネルギー庁のHPで確認ができますので、ぜひ参考にしてください。

7.まとめ:太陽光パネル付きの不動産は節電に効果的

2023y01m21d_174603713 太陽光パネルは節電対策として、非常にメリットのあるシステムになります。

なぜなら、日常生活で使用する電力を十分に発電でき、余剰分の電力は電力会社に売ることが可能だからです。
特に売電に関しては、FIT制度を利用すれば10年〜20年の間は価格が固定で保障されるため、長期にわたり安定した収益を得られるでしょう。

また、太陽光パネルはCO2を排出しない、環境に優しいエネルギーです。
蓄電池を一緒に取り付ければ、災害時の電力確保にもつながるメリットもあります。

設置費用はやや高額になりますが、地域や自治体によっては補助金が支給されるため、今後のためにも太陽光パネルの設置をぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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